🔹1. 制作背景と目的
当ブログでは、全12話構成で「異世界×スキルガチャ×巻き込まれ型主人公」のオリジナル漫画を制作中です。
その第11話は、**「物語全体の歪みの原因=女神の世界干渉ミス」**という重大な伏線回収と、最終話への布石という重要な役割を担っていました。
つまり、単なるギャグではなく、世界観の核心に踏み込む回として設計されたのが第11話です。
🔹2. 初期案と問題点
初期のシナリオでは、以下のような問題がありました:
- 女神のミスが明確に伝わらない(=“ポンコツさ”が中途半端)
- 世界崩壊の演出が弱く、視覚的なインパクトに欠ける
- コマ数と構成が曖昧で、画像生成結果にセリフや背景が反映されなかった
結果として、画像とシナリオのズレが発生。
これは「生成AIに対する具体的な演出指示不足」が主な要因でした。
🔹3. 改訂方針(v3仕様の決定)
問題点をふまえて、以下の点を修正・明文化しました:
- 6コマ構成に再編(4コマ→6コマへ拡張)
- 各コマごとに【重要度・登場キャラ・表情・背景】を具体的に指定
- セリフは漢字・語尾含め完全に確定
- 背景演出(炎・煙・光柱など)を必須化
- 主人公と女神の服装/髪型も再確認し、スタイルを統一
これが現在の「✅【第11話】漫画生成プロンプト仕様(v3・再修正対応版)」となっています。
🔹4. 画像生成と結果確認
再構成された仕様を元に、画像生成AI(DALL·E 3)へ出力指示。
生成結果では以下の改善が確認できました:
- 少年と女神のキャラ造形が明確に再現(服装・髪型・表情)
- 背景演出が明確(町の崩壊、煙、神の光など)
- セリフと構図の整合性が向上し、視認性の高い漫画形式となった

🔹5. 振り返りと今後
今回のプロセスで得られた学び:
- 抽象的なプロンプトではAIは意図を汲みきれない
- セリフ・背景・キャラの三位一体で明示的に指定することで、生成品質が大幅に向上する
- 4コマ構成では世界観やストーリー進行に制約があり、必要に応じてコマ数を拡張する柔軟性が重要
次回、第12話は最終回としての収束感と納得感を最優先に構成予定。
11話で張った伏線(女神の上司登場、世界崩壊の原因)を回収し、巻き込まれた主人公の“報われなさ”と“オチ”をどう描くかが最大の焦点になります。
📌まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
試行錯誤回数 | 3回(プロンプト調整・構成見直し含む) |
修正ポイント | 構成/背景演出/セリフの明確化 |
得られた教訓 | 抽象的な指示ではAIが誤解するため、詳細な構図指示が必要 |
今後の応用 | 第12話およびCM動画制作時にも、同様の仕様明記を行う予定 |
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